印刷に関わる技術情報をメインに書いています。
効果的な配色 色彩調和
ゼロからデザインを考えることは、いつもとても難しいものです。その印刷物の用途や目的、機能等を考え、最適なデザインを決定します。
デザインのなかでも、重要な要素となるのが「配色」です。色は、使いすぎてもバランスがとれないですし、少なくすぎても地味になりインパクトにかける場合があります。そんなとき、配色についてちょっとしたルールを覚えておくと、組み合わせる色を選ぶときに楽になります。
例えば、対立する色どうしと、近い色どうしはうまく調和することができるという法則があります。
色相環(色を順序だてて環にしたもの)の中で近い色どうしは調和しやすい。また色調(カラートーン)の近い色どうしは調和しやすい。と言われています。
逆に、対立する色(色相環のなかで、正反対に位置する色)どうし(捕色といいます)は、お互いがぶつかりあってインパクトのある配色ができます。ただし、あまり強い色・濃い色どうしの補色は、お互いの色が主張しすぎてハレーションを起こし、逆効果となります。
その場合には、間に他の色または無彩色をいれるなどセパレートカラーを用いるか、色の面積比を変えてやると良いでしょう。
また、四季をイメージした配色や地球をイメージしたアースカラー配色、企業のコーポレートカラーを基調にするなど、基準にする色を決めると色選びに迷いが少なくなるのではないでしょうか。
日本語組版のルール 禁則処理
普段何気なく読んでいる新聞、書籍、雑誌など。
あたり前に目にしているものの中に、体裁の美しさや読みやすさを損なわないために定められたルールがあります。
そのひとつが「禁則処理」です。
禁則処理とは
句読点が先頭に来たり、始まりのカッコが行末に残ったりすることを避けるのが禁則処理です。
行頭に「、」「…」「!」が来てしまっています。
それを禁則処理したものが下の写真です。
禁則処理の対象になる文字例
行頭禁則文字 |
---|
、 。 , . ・ ) 」 』 】 ’ ” ? ! : ; 々 など |
行末禁則文字 |
---|
( 「 『 【 ’ ” など |
分離禁則文字 |
---|
……(3点リーダー) ――(2倍ダーシ) 100%(単位) 2,000(連数字) など |
その他の禁則処理
くり返し記号や単位の他にも、分けると失礼になる語句を任意に禁則処理する場合もあります。
文字を読む側の時には気にして見ていないものですが、
制作する側になってみると色々と細かなルールがあるのです。
私たちは「人に読んでもらったときに読みやすく、美しい形」を常に意識して組版しています。
リーフレット・パンフレットのデザイン
テーマパークやショッピングモール、お店の商品案内など、様々なところで手にすることの多いリーフレットやパンフレット。
持ち歩くにもかさばらず、チラシよりしっかりしたイメージがあり、宣伝ツールとしても効果的です。
内容の多いものだと冊子のような形のものもありますが、一枚の紙を何回か折って作られているものが一般的です。
よく見かけるのは二つ折りや観音折のものかと思いますが、実は様々な種類があること、ご存じでしょうか。
用途や目的に合わせて折り方を変えることで、より大きな宣伝効果が得られます。
「いつもこの形だから…」とこだわらず、デザインによって新しい形を検討してみるのも面白いのではないでしょうか。
また、リーフレットのデザインをする際の注意点として、
「内側に折り込む部分のサイズは小さめにする」ということがあります。
例えば内側に一回折りこむ「巻き三つ折り」の場合、
A、B、Cを全部同じ長さにして折ってしまうと内側に折り込んだCの端が、紙の厚さなどの関係で折れ曲がってしまいます。
そのような場合、Cの寸法をA、Bよりも予め少し短く設定することによりこのような事態を避ける事ができます。
考えてみれば当たり前のことのようですが、制作している中では見落としてしまうことが多いものです。
こういった細かいところまで配慮してデザインすることが、仕上がりの美しい製品に繋がっていきます。
ぜひ、納得のいく製品を作成していきましょう。
先月、娘と一緒に高崎の音楽センターへ子供向けのミュージカルを観てきました。
子供の付き添いでしかたなくだったので、まったく期待していませんでしたが、いざ開演するとびっくり! 演出も常に観客を飽きさせない工夫がなされ、ひねりのある笑いやキレイな照明、衣裳や歌などすべてが想像以上に素晴らしく、親子共々とても堪能することが出来ました。
自分の印刷業とは職種が異なりますが、人を感動させたり喜んでもらったり、新しい提案を常に考えることなどみんな一緒だと感じました。そのまま参考になるという事ではありませんが、とても刺激になり良い勉強になった週末でした。
いつどこで今回のような「感動」に出会えるかわかりません。
感覚のアンテナを常に立ててもっとたくさんの「刺激」を探していきたいと思います。
デジタルとアナログの共存
昨年の東北地方太平洋沖地震 からまもなく1年が経とうとしています。
家族との絆・日々の暮らし、それまで当たり前だと思っていたことが、実はたいへん恵まれていたことだったんだと思い知らされた1年でありました。
例えば日々の暮らしの中で言えば電気について考えさせられました。
今までは電気のスイッチを押せばライトがついて、リモコンで操作すればテレビがついて…。
「電気のムダ使いはやめよう。」と思っていながらもついつい電気のつけっぱなしをしてしまうこともしばしば。
しかし今回の大震災で行われた計画停電によりスイッチを押してもライトはつかない、リモコンを操作してもテレビはつかない。
そして、電気で動く暖房器具も動かない。
そこで見直されたのが、石油ストーブや自転車などの”アナログ”なものだったのではないでしょうか。
弊社で取り扱っている紙もアナログな物の1つ。
最近ではウェブなどのデジタル媒体に押され気味ですが、紙でしか得られないもの・表現できないものもあると思います。
インキで表現する色の深み、手にとって感じることができる紙の質感。
それらにはどこか暖かみを感じ、そしてまだまだ無限の可能性もあると思います。
デジタル(ウェブ)とアナログ(紙)、この2つがうまく共存していければ最高だと思います。
ロゴマークやコーポレートカラーの重要性
家に帰ると、見覚えのある一冊の雑誌がリビングに置いてありました。
普段そんなに購入しない雑誌でしたが、なんとなく今月は購入したもの。
ただ、その雑誌は2階にあるはずで、リビングに置いた記憶はなく…。
家族に聞いてみると、それは姉が買ってきたというのです。
最初は単に「二冊も同じものを、もったいなかったな」と思っていたのですが、“何故”その雑誌を二人揃って購入したのか、不意に気がつきました。
それは、その雑誌の表紙の「色づかい」が大きかったようなのです。
春を感じさせるピンクと、水色の組み合わせ。そして暖かな光の中に佇むモデルの女性。
冬の間はあまり見かけることのなかったその爽やかな色合いに、つい目が留まり、手に取っていたのです。
あまり意識することも少ないので見逃しがちですが、日々の生活のなかでも「色」の持つ力はとても大きなものです。
「お湯は赤、水は青」といった暖色・寒色などは「色」のもつイメージの代表的なものですが、色の組み合わせは実に多くの影響を生み出します。
何気なく使っている色で、その企業の印象も変わってきます。
チラシに、DMに、ポスターに…使っている色は何色ですか?
企業を表すロゴマークは、何色ですか?
「イメージを変えたい」
「なんとなくぼんやりしてしまっている」
そんな時、「色」の持つ力を認識して意識的に使うことができれば、必ず企業の「力」になることでしょう。
自分達の、そしてお客様の求める色はどんな色なのか。何故、その色なのか。
ロゴマークやコーポレートカラーを始め、手元にある様々な色を改めて見直してみると、意外な効果が出てくるかもしれません。
たかが色、されど色。
色って、本当に奥深くて、本当に面白いものです。
100年前の印刷を再現したポスター
先日、群馬県内美術館のポスター印刷のお仕事をいただきました。
展示会の広告用ポスターなのですが、実際に展示会で展示されている約100年前に印刷されたポスターの絵柄をメインに使用したデザインです。
現物に近い用紙に、現物に近いスミと赤のインクで2色刷りして、まるで複製したかのような内容にしたい、というお話でした。
現物ポスターは2色刷りのものですが、もちろん100年前の2色の版やデータがあるわけでもなく、
現物のポスターを撮影したデータから印刷部分を2色で抜き出したものが使用されています。
ですが、撮影したRGBのデータから現物の風合いを残したまま綺麗に2色の色が抜き出せず、
スミと赤のデータが重なっているところもありました。
単純にスミと赤のインクが重なってしまうと、茶色のように見えてしまいます。
これを重厚感のある漆黒の色にするために、刷色のスミのインクにシアンを混ぜ、青墨色を作って印刷。
青墨インクと赤いインクが重なると、重厚感のある漆黒が表現できました。
現物のポスターに近い色ムラや、全体の雰囲気を再現することができ、
お客様にもお褒めのお言葉をいただきました。
私たちにとっても非常にやりがいのあるお仕事でした。
社会人として、とても大切なビジネスマナーですが、苦手という方が多いかもしれません。自分もその一人でした。そこで現在月に1回行われているビジネスマナー講習会に参加し勉強しています。
自分は営業職ではなく制作側なので、あまり表に出ずお客様と接する機会は少ないですが、社会人(大人)として学ぶべき事やモラルが多くあり、とても勉強になります。
お客様(先方)に限らず職場内でもより良いコミュニケーションの為に、挨拶言葉を見直すことも大事です。良好なコミュニケーションは業績と密接な関係にあるので、分別をつけたあいさつ・言葉や敬語で丁寧に接していきましょう。
自分はまだ受講途中ですが、基礎から学べ解りやすい講習なので、しっかり体得し『思いやり』の気持ちを忘れずにしていきたいと思っています。
大判プリントでワンランク上の物を
先日、友人の結婚式に出席してきました。
その友人とは、もう10年以上になる長い付き合い。
新郎新婦のプロフィール動画では数々の写真に懐かしい気持ちになり、新婦から両親への手紙ではとても感動しました。
その式場の受付の横には大きな絵が飾ってあり、そこに出席者がメッセージを書き入れ最後に新郎新婦にプレゼントするという企画がありました。
とても暖かいメッセージがあふれ、こちらまでとても幸せな気持ちになりました。
今回は絵でしたが写真でやっても面白いのではないでしょうか。
大判プリントを利用すれば横幅900mmまで、縦幅はさらに長くても大丈夫ですのでかなり大きなプリントも可能です。
イベントの横断幕や販売の販促用など、アイデア次第で使い方は様々あります。
1枚からでも制作可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
そんな素晴らしかった今回の結婚式。
新郎新婦の満面の笑顔を見ていると結婚もいいなーと思う未婚の私ですが、肝心の相手がいないのでまずはそこからですね(笑)。
心に残るDM(ダイレクトメール)
先日、美容院からDMが届きました。
「そろそろお手入れの大変になってくる時期ではありませんか?」
と、ぴったりな時期に届いたDMには、前回来店した際に美容師さんに話していたパーマの割引もつけられていました。
仕事のマニュアルに沿ったものなのかも知れませんが、それでも自分のことを考え、欲しい情報を掲載してくださった心遣いに、気持ちよく「また行こう」と思えたのです。
良く行くお店、あまり行ったことのないお店、様々なところから届くDM(ダイレクトメール)。
最近は携帯電話やスマートフォン宛のメルマガ(メールマガジン)が沢山のお店で取り入れられていることもあり、忙しい中では埋もれてしまいがちです。
そんな中、DMを効果的に使うには何か興味を引く、心に残るものである必要があるようです。
書かれている内容はもちろん、デザイン、紙の種類や素材など、もう一度見直してみることも必要かもしれません。
デジタルのメルマガには真似ができない工夫ができます。
「決まっているのは内容だけ。どんなデザインにしたら良いだろう?」
「デザインは決まっているんだけど、紙の種類などはいまいちピンとこない…」
そんな悩みをお持ちなら、是非ご相談ください。納得の製品のためのお手伝いをさせていただきます。
また、掲載する情報や画像の差し替えができる印刷方法もあり、それぞれのお客さまごとに対応したDMの作成も可能となっています。
せっかくのお客様とのかけ橋となるツールです。
お互いが幸せになれるものを、一緒に作ってみませんか?
毎朝、新聞に折り込まれてくるたくさんのチラシがあります。ひとつひとつ丁寧に目を通す方は少ないと思いますが、そのチラシにはいろんな経緯があって、試行錯誤の末に出来上がったものだと思います。
私たち制作者は、他の企業や競合と差別化された創意工夫を考え、お客様に商品の魅力を伝え、購買へと促していくことが大切です。
先日作成したチラシで、クライアントからコンセプトのみ預かり、あとは自由に表現してよいと言われました。
そこで効果的に折り込みチラシを活用するために、
まず「目的」と「目標」を明確にし、テーマを決め、いかに注目してもらい、読んで、行動(購買)に促すことができるかを考えました。ポイントとして、色・写真・メッセージ性・キャッチコピー・分かりやすい表現・紙のサイズ等々たくさんの要素から検討。毎回違う新鮮なチラシを作成するよう心掛けながら作成し、無事にクライアントから喜んで頂けることができました。
効果的なチラシは「自店の商品の魅力・特徴」と「お客様のニーズや欲するもの」をどう結びつけられるかが重要になります。たかがチラシと思わずにいろいろなチラシをよく見比べてみると、クライアント・制作者の届けたい情報や思い、努力がいっそう伝わってより楽しく見て頂けるのではないかと思います。
オフィスデータを印刷用データに変換する
以前は、印刷物を作成するためにはIllustratorやInDesignなどの
組版専用ソフトでデータを作成する必要がありました。
弊社でデータを作成する際にはもちろん組版専用ソフトを使用していますが、
最近ではお客様がご自身で作られたオフィスデータを印刷してほしい、という物件が増えてきました。
お客様が使用するソフトは、ワード、エクセル、パワーポイント、一太郎など・・・。
ビジネス文書を作成するにはお馴染みのソフトですが、印刷物を作成するには不向きなものです。
とくにオフィスデータで難しいのは、ソフトのバージョンです。
98、2000、2003、2007、2010・・・さまざまなバージョンがあります。
作成しているソフトが2007でも、会社の環境によっては97-2003と互換性の取れる形式で保存されるケースもあるでしょう。
オフィスデータが難しいのは、データを開いたソフトのバージョンによってレイアウトが変わってしまうことです。
作った時と同じバージョンでデータを開かないと、文字がずれたり、消えたりしてしまいます。
さらには透明効果やドロップシャドウなどの効果を付けているとその部分だけ見た目が変わってしまうこともあります。
※2007等で作成したデータを「word97-2003文書」を選択して保存し、2003で開くとレイアウト崩れ、文字化け等のトラブルが発生することがあります。
お客様がオフィスデータで作られたものをそのまま再現することは難しく、
弊社でも数年前までは「ここはどうしてもレイアウトが崩れてしまう」ということがありました。
しかし現在では、オフィスデータのレイアウトの崩れを最小限にとどめて印刷用データに変換する「Officeそのまま印刷」という製品を取り扱っています。
オフィスの各バージョンを専用機にインストールし、オフィスデータ変換専用のソフトを導入しました。
オフィスデータには出来なかった「塗りたし」の作成や、変換途中でのノンブルの振り直しなども対応できるようになっています。
作業的には互換性のないデータを変換させるのですが、以前に比べかなり精度は上がりました。
数年前には様々な変換手段やソフトを使って四苦八苦していたオフィスデータですが、その頃に比べると格段に作業スピードもあがり、お客様の要望に対応できるようになったと思います。
最近では「Officeそのまま印刷」をご利用していただくお客様がかなり増えたな、と感じています。
Officeデータ印刷のご注意点
色の変化
RGB | RGBとは、Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の合成による発色方式です。テレビやパソコンのモニターやデジタルカメラの色表現に使われています。 |
CMYK | CMYKとは、Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・blacK(ブラック)の合成による発色方式です。印刷にはCMYKカラーを使用します。 |
入稿していただいたデータにRGBカラーが含まれる場合、当社にてCMYKカラーに変換を行います(4色フルカラー注文をいただいている場合のみ)。その際、色目が大きく変わる場合もございますのでご注意ください。
※Office系ソフトは、データが全てRGBカラーで作成されています。当社にてカラーモードをRGBからCMYKに変換する際、色目が変わる場合があります。
フォントの化け
弊社のPC環境に無いフォントをご使用されている場合、他のフォントに置き換えられます。
また、弊社の作業環境がWindows7のため、データを作成されたパソコンがWindowsXP以前であると、文字セットの違いにより、文字の形が変わる事があります。
フチなし印刷ご希望の場合
仕上がりサイズの端まで画像や塗りなどをデザインされている場合は、仕上がりサイズより3mm外側まで絵柄等を伸ばす必要があります(これを「塗り足し」と言います)。
●塗り足しとは
しかしオフィスソフトでは塗り足しの設定が行えません。端まで画像や塗りがないデザインで作成する必要があります。
塗り足しがない場合、断裁時に余白が出る場合がありますが、ご了承下さい。
●塗り足しがなかった場合の仕上がり例
いつもと少し違ったものを~ミシン・スジ押し・型抜き加工~
大切なもの。特別なもの。
それらは他のものとはいつも少し違うものです。
少しの違いとは、デザインであったり、使い勝手であったり、思い出であったり、込められた想いであったり…
そのものによって様々でしょう。
それが単なる挨拶や形式の中であっても、
「受け取った人のために」
という、贈る側の少しの心づかいが、そのものを大切なものにしていくのだと思います。
「いつもと少し違ったものを」
「他のものとちょっと差をつけたい」
そんな要望に応えるために、
ミシン・スジ押し・型抜き加工をおすすめしております。
名刺のロゴを切り抜く加工や、オリジナルの包装箱を作ることも可能です。
少し気が早いですが、バレンタインのメッセージカードやラッピングなどにもお使いいただけるかと思います。
小ロットから承りますので、ぜひお手伝いをさせてください。
たとえ挨拶ひとつであったとしても、少しの心づかいがもたらす幸せを、私たちは大切にしていきたいと考えています。
ヒヤリハット -上毎印刷の品質管理
日々の仕事の中で、どんなに気をつけていてもヒヤリとすることは多々あるものです。そんな時思い出すのが”ヒヤリハット”。一件の重大な事故・トラブルの裏には29件の軽微なミス、そして300件のヒヤリ・ハットがあるとされるものです。いかに300件のヒヤリ・ハットの時に察知して対策を取ることが出来るか。それが大切だと思います。
仕事に限らず車の運転など普段の生活にも当てはまると思います。これから遠出することが増える時期。仕事に私生活に”重大な事故”を起こさないように気をつけていきたいものです。
上毎印刷では、冊子物を制作する際にAdobe InDesignというレイアウトソフトを使っています。
組版機能が充実しているので、お客様の細かな修正指示にも対応出来ます。
冊子物を作成する際に便利な機能がいくつもあるのですが、いくら便利なものがあったとしても、制作担当者が機能を使いこなせなければ意味がありません。
冊子の細かい体裁にまで気をつかいつつ、なおかつ効率よく作業できるようにデータを作成しなければならないのです。
作業するたびに、
間違いが起こりにくいデータの作り方はないか?
修正が入っても効率良くデータが修正できないか?
と考えています。
今はベストだと思っている方法も、もしかしたら次回にはもっといい方法が思いつくのかもしれません。
いつでもベストな方法を模索してスキルアップできたら良いな、と思いつつ…。
今年もあと少し。悔いの残らないように仕事をしたいです。
当社では、品質管理の一環として、印刷の標準化を行っています。
印刷は、用紙の種類・白色度、気温・湿度、インクの粘度、機械個体の特性、機械状態などの要素により、色が微妙に変化するものです。そのなかで、安定的な色品質を保つため、当社は印刷の標準化を導入しています。
「印刷の標準化」とはトータル的な色管理システムです。色の管理を数値で行うため、客観的かつ継続的に管理できます。
そのため、当社では、より印刷物に近い状態で色校正紙をお客様にお見せすることができるのです。
このように同じ色を指定しても、色は微妙に変化してみえることがありますし、周囲の色を影響して違う色にみえたりもします。用紙がインクを吸収しやすい紙だと色がくすんでみえてきます。再現しやすい色としにくい色というのもあります。
そこが印刷の難しいところであり、おもしろいところです。デザイナーとしては、ただ平面上にデザインするだけでなく、印刷特性なども考慮しながらより良いデザインをしていきたいと思っています。
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