リッチブラックとグラデーションの併用
カテゴリー:もっと上毎ブログ 投稿者名:staff 投稿日:2013年2月19日3:16 AM
グラデーションの色の問題
先日お客様からお預りしたIllustratorのデータの中に、黒い下地の上にぼかした白いオブジェクトがありました。
グラデーションになっている部分を拡大すると…
グラデーションの部分が紫色に見えませんか?
実はこのデータ、黒いオブジェクトのCMYKの数値が、C:40%,M:%40,Y:0%,K:100%になっています。
リッチブラック
なぜこのような作りになっているかというと、下地になっている黒を、リッチブラックと呼ばれる黒々とした黒に見せるためです。
ポスターで大きく使うスミ文字や、背景の広範囲に黒を使う時などにリッチブラックを使用すると美しい黒になるのです。
※総インキ量は320%まで
リッチブラックとグラデーションを併用したことでの問題点
しかし今回のデータの問題は、リッチブラックにした背景の上に、白のぼかしが乗っていることです。
Kの他にC:40%,M:40%が入っているので、グラデーションの途中でその2色の色が出てきてしまい、紫色に見えるのです。
高級感のある黒に見せたいのに、グラデーションの部分に紫色に見えてしまうのは違和感があります。
そこでデータに少し手を加えてみました。
美しいグラデーションに見せる
- 1番が最前面で、順番に重なっています
- 2番にスミ100%のオブジェクトを挟むことで、リッチブラックをスミ100%にリセットする
- 境界線をぼかして、リッチブラックとスミ100%の境目が自然になるように
- スミ100%のオブジェクトを白のオブジェクトより大きくし、調子を見ながらグラデーションを調整する
これできれいな黒のグラデーションになりました。
データの作り方もひと工夫するだけで、より質の高いものを作ることができます。
特殊なデータやデザインの印刷物を作成したいという方は、お気軽にご相談ください。
特殊なデータやデザインの印刷物を作成したいという方は、お気軽にご相談ください。
- お電話でのお問い合わせは027-224-6245(営業時間:午前5:15~午後5:15)
- メールでのお問い合わせはコチラから
モバイルサイトはこちらから
上毎Webサイトが携帯からもご覧いただけます。QRコードを読み取ってアクセスしてください。(ただし、携帯では表示できないコンテンツもございます。ご了承ください)