枚葉印刷機で印刷する時には、1枚1枚印刷機に紙を送り込んで印刷していきます。
そこで気を付けることの1つに、針とびがあります。
針とびとは、印刷用紙ごとに印刷位置がずれてしまうことです。
印刷位置がずれてしまうというのがどういう事かと言いますと、例えば下図のような絵柄の印刷物があるとします。

絵柄のまわりにトンボが付いています。トンボの詳しい説明は、
こちらの記事をご覧ください。

針とびせずに正しい状態で印刷したものを重ねてみるとトンボや絵柄がぴったり重なりあいます。

同じ位置に印刷された印刷物を重ね合わせた状態のイメージ画像です。トンボや絵柄が重なり合っているのがわかります。

しかし、針とびしてしまっているものがあると下図のようになります。

トンボや絵柄がまったく重なり合っていません。

印刷物を断裁するときには1枚ずつ切っていくのではなく、何枚も紙を重ねて切っていきます。正しい位置で印刷されたものは何枚重ねても絵柄は常に同じ位置にあるので、トンボなどを基準にして断裁するとどれも同じ位置で仕上がります。しかし針とびして印刷の位置がずれてしまっていると正しい位置で断裁することができないので不良品となってしまいます。

印刷機には”前あて”と呼ばれるものと”針”と呼ばれるものがありこれらを基準にすべての紙で印刷位置が同じになるように調整しています。

また、上の図を見てわかるとおりに針には、”突き針”と”引き針”の2種類があります。
印刷するときには2つとも調整するのではなく、印刷の基準を突き側にするのか引き側にするのか決めて基準にする方の針のみを調整していきます。

最近の印刷機では、針とびが起こると音で鳴らしてくれてとても便利なのですが、それに頼りすぎてしまうと印刷事故の原因になってしまいます。
それは、針のところについているセンサーの感度の具合で針とびしているのに音が鳴らないなんてこともあるからです。
センサーの感度を調整すれば治ることなのですが、音が鳴っていないから大丈夫だろうという過信は禁物ですね。
必ず印刷中に紙を抜き取って、とんでいないか確認することが重要です。

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