先日、群馬県内美術館のポスター印刷のお仕事をいただきました。

展示会の広告用ポスターなのですが、実際に展示会で展示されている約100年前に印刷されたポスターの絵柄をメインに使用したデザインです。
現物に近い用紙に、現物に近いスミと赤のインクで2色刷りして、まるで複製したかのような内容にしたい、というお話でした。

現物ポスターは2色刷りのものですが、もちろん100年前の2色の版やデータがあるわけでもなく、
現物のポスターを撮影したデータから印刷部分を2色で抜き出したものが使用されています。
ですが、撮影したRGBのデータから現物の風合いを残したまま綺麗に2色の色が抜き出せず、
スミと赤のデータが重なっているところもありました。

単純にスミと赤のインクが重なってしまうと、茶色のように見えてしまいます。
これを重厚感のある漆黒の色にするために、刷色のスミのインクにシアンを混ぜ、青墨色を作って印刷。
青墨インクと赤いインクが重なると、重厚感のある漆黒が表現できました。

現物のポスターに近い色ムラや、全体の雰囲気を再現することができ、
お客様にもお褒めのお言葉をいただきました。
私たちにとっても非常にやりがいのあるお仕事でした。

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